• おきなわ心理臨床センター心理士 崎原旦陽

新型コロナウイルスで不安に感じているお子さんへの対応について ②

皆さんこんにちは。

心理士の崎原です。


今回の内容は前回のブログの続きになります。

(https://www.okicc.com/post/新型コロナウイルスで不安に感じているお子さんへの対応について)

 前回は、新型コロナウイルスのことで、“漠然と不安を抱えている”、“コロナウイルスにかからないか不安に思っている”お子さんについてどう向き合うかを書きました。

今日は、「外に出られないことが嫌だ」というようにエネルギーがあり余っているお子さんについてどう向き合っていくかを書いていこうと思います。

 私担当しているお子さんの中に「もう家の中にいたらおかしくないそうだ」と訴えるお子さんがいました。話を詳しく聞くと、そのお子さんも外出して新型コロナウイルスに罹ることも心配だし、外に出ちゃいけないし出ない方がいいことはわかっていました。それでも、“家の中にじっとしていることに限界を感じていてしんどい”という相談でした。


皆さんも、ある一定の場所にじっとしといてと言われたら苦痛に感じてしまうと思います。中には、他の人よりもじっとしていることに対してより苦痛に感じてしまう人もいらっしゃいます。電話のお子さんもじっとしているのが苦手なほうでした。


そのお子さんに対しては、私が「でも外出たらだめだから我慢だよ」とだけ言ってしまったらどうでしょうか?せっかく伝えてくれたのに<そんなのわかっているよ。じゃぁどうしたらいいんだよ>ともう相談したくないと思うでしょう。

じっとしているのが苦痛に感じることは生まれつきな場合もあります。それなのに「外は出ちゃいけないんだから我慢しなさい」や「そんなこと言わないの」と言うだけでは、本人のエネルギーの行き場所がなく不満やイライラ感が増してしまい悪循環になりかねません。

では、どうすれば・・・“私なら”という方法ですが、“①気持ちを受け止めること②リフレッシュの方法を伝えて実践してもらう”ということをよくしています。

①気持ちを受け止めること

本人も外に出ない方がいいことはわかっているし、じっとしていられなくてしんどいのです。なので、まずはこの気持ちを受けとめることが大切になります。

「外行こうよ、ダメ?」と何回も言われ続けているとイライラするかもしれませんが、叱ってしまうとより不安定になり、暴力や喧嘩など逆効果になる可能性もあります。

“外に出てはだめだということをわかっている”“外に出られないのは辛いこと”この2つを頭に入れながら受けとめましょう。

②リフレッシュの方法をいくつか伝えて実践してもらうこと

気持ちを受けとめて安心するお子さんもいれば、エネルギーの発散ができていないためまだ不十分なお子さんもいると思います。その場合は、ご家族の方に協力してもらったり、簡単に安全にできるリフレッシュ方法をいくつか伝えてみましょう。

例:家のベランダや庭に出て日の光を浴びたり、深呼吸を一緒にしたり、ドライブに行ったり(家の周りなど)、ストレッチしたり、家でできる運動を提案してみましょう。

1つだけだとお子さんにマッチしなかった場合余計ストレスが溜まってしまう恐れもあります。いくつか提案して、お子さん一人一人に合ったものを見つけてもらうことでエネルギーの発散ができ落ち着けると思います。

しかし、“うちの子はエネルギーがありすぎてこれだけじゃ不十分だ”と思う方もいるかもしれません。リフレッシュだけでは落ち着けないお子さんの場合は、たくさん動いてエネルギーを発散しないとしんどい場合が考えられます。

その場合は、家でできる運動を難しくしてみるのも一つの手かもしれません。

(※必ず、本人が納得するもので進んでやりたいと思うものでないと効果はありません。)

例えば、スポーツがうまくなりたいお子さんの場合、「ここの部位の筋肉つけたらスポーツ上手くなるみたいだよ」などと伝えてみて、お子さんが興味を示した場合には、筋トレ方法を一緒に探して、「1日10回からスタートしてみよう。慣れてきたら15回」と少しずつノルマを増やしてみるという手です。楽しみながらエネルギーを発散できると思います。この場合、筋トレをやっているときなどに褒めてあげることも忘れないでください。思春期のお子さんで異性の親に褒められるのが嫌そうという場合は、同性の親が伝えるのもありですし、直接本人に「筋肉ついたんじゃない。頑張っているね」というのではなく「見ないうちに筋肉ついているな~」とお子さんに聞こえるぐらいの声でぼそっとつぶやいてみたら、評価をもらえたことになるので有効な手段になると思います。


さて、最初のSOSを出してくれたお子さんの話に戻ります。電話で直接本人と話せる機会だったので現在の状況を詳しく聞き取りました。そうすると、ベランダに出て深呼吸しているなど自分なりにどうにかしようと工夫できていることがわかりました。しかし、それだけでは足りない状態だということも併せてわかりました。そこで、私ができること“散歩”“家でできる運動を教えること”を伝えると散歩を選択したため、十分な対策をとり散歩をしてきました。散歩中には、リフレッシュする方法を自分で見つけて工夫できていることを褒めつつ、他にもリフレッシュできるすべを教えて笑顔になって帰宅してくれました。私自身、散歩もでき笑顔が見られたので励みになったと思う経験ができました。


新型コロナウイルスの収束はまだ不透明で不安が続きますが、自分を理解してもらい一緒に対応してくれる大人がいるだけでもお子さんは安心できます。そのためにも、「しんどい」などのSOSをだしてくれるお子さんがいた場合は、あなたを信頼してくれて言ってくれているので気持ちを聞き、受け止めて一緒に考えてあげてください。

今日書いた内容は一例であり、うちの子どもにはどう対応したらいいのか悩む場合は、成功例を調べたり専門家の意見を聞いたりするのもいいかもしれません。おきなわ心理臨床センターでも相談に乗ることができますので気になる方はどうぞ連絡いただけたらと思います。その他にも子育てのこと、お子さんについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。



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