top of page
執筆者の写真おきなわ心理臨床センター

沖縄タイムスの連載がスタートします

沖縄タイムスでコラムの連載がスタートします。 【心のワクチン】という題で、コロナ対応に関する質問を心理学の視点から答えています。 ************************** Q これまでにないことが続いて起きて、次々に心配事が出てきます。他の人も大変そうなので、自分も頑張らなくてはと思うのですが、不安です。  A 森田療法の創始者である森田正馬は不安を「あるがまま」にしておくことの重要性を説いてます。今は不安になって当たり前の状況です。不安を否定して、無理に解消しようとしたり、逆に強がってしまうと、かえって不安は増えてしまい、そこから目をそらすことができなってしまいます。  不安を感じる自分を受け入れた上で、正しく恐れることが大事になります。正しく恐れるとは、思い込みではなく事実に基づいて考え、自分のできることをするということです。皆が恐れるような情報は、うそでもネットやSNSですぐに広まってしまうので注意が必要です。また、自分がコントロールできないことに不安を募らせても仕方がありません。例えば「ワクチンが開発できるか」ということは今頑張っている専門家に任せて、自分に今できる感染予防に取り組みましょう。  物理的には人と離れていなければならない状況ですが、他者とつながっているという感覚は精神的な健康に必要なことです。電話やネットを利用して実際につながることもよいですが、もっと大事なことは自分の中に人とのつながりを感じることです。大切な人、あるいは見知らぬ世界中の人に思いを巡らせてみましょう。このような状況でも働いてくれる人がいて、相手を思いやる人がいるから今の生活が保たれています。そのつながりを感じることは個人の精神の健康に寄与しますし、さらに他者への信頼にもなり、社会の平穏をもたらしてくれます。(松川友樹・おきなわ心理臨床センター)


閲覧数:63回0件のコメント

Comments


bottom of page